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カテゴリ:企業再生

確定申告が終わらない!

この時期になると、個人事業主や小規模法人の方の決算・確定申告(法人税申告)作業で憂鬱な方も多いと思います。年に1回なので、1年間まとめて集計作業をしたり、慌てて領収証や銀行取引明細をかき集めたり・・・と、気持ちは焦るものの作業が遅々として進まなかったり、「本来の仕事優先」と言い訳して先延ばしにしたりするのは、残念ながら毎年恒例の姿ですね(笑)

慣れない「会計ソフト」を目の前に「税務メリットがあるという青色申告なんか選ぶんじゃなかった、白色申告でも何でもいいから、とにかく早く終わりたい!」という声が聞こえてきそうです。

 

青色申告の白色申告の違い

青色申告のメリットの説明は、「青色申告用会計ソフト」を売りたいソフト会社のHPで盛んに宣伝されているので、是非そちらをご覧下さい。ちなみに「青色申告特別控除最大65万円」は個人所得税の話で、税額控除でなく所得控除なのであなたの所得・所得税率で変わります。この青色申告特別控除は、むしろ10%の住民税や翌年の国民健康保険料を減少させる効果の方が高い場合が多いです。

それと、白色申告でよく説明される「帳簿付けが簡単(単式簿記)」って何?と尋ねられることもあるのですが、簡単に説明すると、PL(収支報告書 損益計算書)のみが添付資料になるのが白色申告の記帳レベル、BS(貸借対照表)も添付資料として提出できるレベルが青色申告の求める記帳レベルです。

 

確定申告がどうしても出来ない場合の対処法

・仕事が忙しいし、もう時間がない。
・会計ソフトを買ったが、設定やマニュアルを読んでいられない。

一番避けなくてはいけないのは、確定申告作業に自分に対して色々言い訳をつけて逃げてしまい、「無申告(申告しない)」になることです。一度「無申告」になると、翌年以降はさらに申告作業が重圧になって、ずっと「無申告」状態になりかねません。そうなると、「無申告加算税」や「延滞税」等のペナルティを数年後に纏めて被るというお金の問題だけでなく、その後、常に「自分は脱税行為をしている」という精神的プレッシャーを感じて、普通は平常心が保てなくなります。

No.2024 確定申告を忘れたとき

所得税法では毎年1月1日から12月31日までの1年間に生じた所得について、翌年2月16日から3月15日までの間に確定申告を行い、所得税を納付することになっています。

しかし、期限内に確定申告を忘れた場合でも、自分で気が付いたらできるだけ早く申告するようにしてください。この場合は、期限後申告として取り扱われます。

また、期限後申告をしたり、所得金額の決定を受けたりすると、申告等によって納める税金のほかに無申告加算税が課されます。

各年分の無申告加算税は、原則として、納付すべき税額に対して、50万円までは15%、50万円を超える部分は20%の割合を乗じて計算した金額となります。

なお、税務署の調査を受ける前に自主的に期限後申告をした場合には、この無申告加算税が5%の割合を乗じて計算した金額に軽減されます。(ただし、平成29年1月1日以後に法定申告期限が到来するもの(平成28年分以後)については、調査の事前通知の後にした場合は、50万円までは10%、50万円を超える部分は15%の割合を乗じた金額となります。)
(注) 期限後申告であっても、次の要件を全て満たす場合には無申告加算税は課されません。

1 その期限後申告が、法定申告期限から1月以内に自主的に行われていること。
2 期限内申告をする意思があったと認められる一定の場合に該当すること。

なお、一定の場合とは、次の(1)及び(2)のいずれにも該当する場合をいいます。

(1) その期限後申告に係る納付すべき税額の全額を法定納期限(口座振替納付の手続をした場合は期限後申告書を提出した日)までに納付していること。

(2) その期限後申告書を提出した日の前日から起算して5年前までの間に、無申告加算税又は重加算税を課されたことがなく、かつ、期限内申告をする意思があったと認められる場合の無申告加算税の不適用を受けていないこと。

期限後申告によって納める税金は、申告書を提出した日が納期限となりますので、その日に納めてください。

また、この場合は、納付の日までの延滞税を併せて納付する必要があります。

なお、確定申告書や税金の納付書は税務署に用意されています。
(所法120、通法18、35、60、66、通令27の2、措法94、平28改正所法附則54)

国税庁 HPより

 

~確定申告 非常事態の場合~
① 仕事や店を1日臨時休業して、「確定申告書作成コーナー」に駆け込む

確定申告が出来ないのは、知らない作業が多いのと、年に1回なのでパニックになっているからです。現在ある手持ちの資料だけでよいので、それを持って朝から「確定申告書作成コーナー」に駆け込みましょう。

「確定申告書作成コーナー」では、結構親切にボランティアの相談員が教えてくれ、アレコレと教えて貰いながら「とりあえずの確定申告」がその日に終了できるのです。白色申告なら、きっと2~3時間もあれば充分出来ます。
一度作業をしてみると、落ち着きますし、作業知識も得られるので後日改めて、期限後であっても「修正申告」によって本来の確定申告の姿に持って行けば良いのです。

 

~確定申告 非常事態の場合~
② 確定申告書B様式に「所得ゼロ+記入できる箇所を書いて」提出する。

申告書のデキが不十分でも、何もしないよりは余程マシです。とにかく出来る範囲で期限内に提出して、後日改めて時間を作って、まともな申告書を提出しましょう。

税務調査も白色なら入らないし、どうせ利益(課税所得)がないので無申告ペナルティを受けてもゼロにしかならない。」とネットのブラック情報を信じているあなたは危険です。白色申告でも税務調査は普通に入ります。また、そのような考えで税務当局と接していると、「推計課税」を喰らって「消費税」がとんでもない金額になります。「そんなことはない、青色申告の届け出をしているので「推計課税」を喰らわない」なんて笑っていると、「青色申告の(遡及的)取り消し+推定課税」になって、その笑顔が吹っ飛びますので、ご注意下さい。

 

~確定申告 非常事態の場合~
③ 税務署に相談しに行く。

「事業も破綻状態で資金繰りに追われ、確定申告どころではない」という方は、素直に税務署に相談しに行きましょう。状況次第では期限延長や他のアドバイスもしてもらえます。今後あなたが武運拙く自己破産になったとしても、残念ながら個人の滞納税金は免除されず、その後の人生復活に影を落とします。勇気を出して、税務署に相談に行って下さい。

 

企業再生の過程で、経営者の経済破綻とその復活に力を注ぐことは多くのケースであります(何しろ、私自身が経営破綻時には会計士のくせに、精神的に確定申告どころではなくなりました)。それに比べれば、確定申告作業の“面倒くささ”なんて容易いものです。まだ終了してしない方は、是非頑張って下さい!

 

セカンド・オピニオン㈱代表取締役
企業再生人® 小澤隆
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