企業再生人®ブログ

 
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カテゴリ:企業再生

失敗との付き合い方

先日、ある方と過去の再生案件の失敗談で盛り上がりました。で、唐突ですが、このBlogをお読みの皆様は、失敗をすると、どんな感情が出るでしょう?私の場合は以下のような感情が出てきます。

 

☆悔しい

思い通りの結果を得られず、大変悔しい思いをします。

後で振り返ると、失敗の原因は自分にあるのが良く理解出来るのですが、失敗した瞬間はその事実を受け入れられず、自己正当化に走り、「悔しい!」「○○が悪い」「××といった環境が悪い」と周囲に責任転嫁してしまいます。悔しい⇒よし、次は頑張ろう!と進めば良いのですが、なかなかマイナスの感情はプラスに転化しません。

☆恥ずかしい

失敗という事実を他人に知られて「恥ずかしい」という思いをします実際には他人はそんな事はどーでも良いのです(笑)が、本人にとっては自分の“小さな”プライドを傷づけられたと思うのです。まるで、それが自分自身の存在意義を否定されたかのように。

☆自己嫌悪

自己正当化の事実に気付いて、今度は自分を責める思いです。適度な反省はイイのですが、「あぁ、自分はなんてダメなんだ」と止めどもなく自分を責めてしまう。ただ良く考えると、失敗への自責のフリをして自己陶酔しているだけです。元々完璧でもない人間なので失敗して当たり前なのに、まるで自分が完璧な人間と錯覚しているかのように。

 

マイナスの感情ばかりが出てきて、プラスの感情は出てきません。このマイナスの感情の対処が上手くいかずに引き摺って長期化すると、気にしなくても良いような小事にも拘って、グルグルとマイナスの負のスパイラルに入っていきます。

 

失敗はイケナイこと?

私の記憶では、学校教育のペーパーテストの中で正解・不正解というように失敗を避けるように訓練されてきたので、「失敗はイケナイことなんだ」と頭の中にインプットされていました。その感覚で、社会人になって仕事をすると、当然ながら思い通りにならない事ばかり&失敗ばかりの連続で、今思い出しても冷や汗かいて赤面しまくりそうな記憶が蘇ります。今から数年後、現在を振り返っても、きっと同じことの繰り返しだと思います。

 

「失敗を楽しもう!」「マイナスの感情をプラスに転化しよう!」と言いながら、実際には、①に書いたようにマイナスの感情が常に沸き起こります。色々な本を読んで自己学習した結果、「精神的修行で常に平常心」を試みようとして、マイナスの感情を押し殺そうとするのですが、残念ながら修行が足りず、上手くいきませんでした。そもそも精神的にあまり高尚な方ではないので、常に水面のような静かな感情を保つのは、私には無理だなぁと達観してしまっています。

 

失敗を重ねて試行錯誤している内に、マイナスの感情を隠すようなことをせず、必ずそのマイナスの感情を一度は意識・受け止めるようにしています。そのうえで、同時に3人の自分を意識するようになっています。

 

① 落ち込んだり、怒ったりしている現実の自分。

② ①の自分を横で眺めて「あぁ感情がブレているなぁ」「あぁ小さい人間だなぁ」「滑稽だなぁ、この人間」と客観視している自分。

③ ①・②の2人の自分を上空から眺めて、今の自分の行動が周囲や将来にどの様な影響を与えているか?を考えている自分。その際の余裕度により視野が違います。

 

当初は①・②の2人の自分だったのですが、企業再生人としての仕事柄(?)3人目の自分を意識するようになりました。すると、失敗から生じるマイナスの感情を吐き出した後、その感情を受け止めた上で立ち直ることが早くなったのです。私の場合、マイナスの感情を押し殺してその場を通過すると、何かのキッカケでその感情が噴出してしまうことも多かったので、まぁ、自分なりの対処法です。一般性があるかどうかは知りません。

 

失敗しておかないと、どこかで致命的な大失敗する

自己経験則から、あまり失敗しないで物事が進むと、傲慢・不注意になって後々大きな落とし穴に陥るので、「致命傷にならない失敗は沢山した方が良い」とも思っています。一発KOにならない失敗を繰り返すことで、感覚的に大きなリスクを嗅ぎ取るようになるのです

ビジネスも同じで「致命傷にならない失敗」は沢山した方が良いと思います。特にビジネス規模が小さいうちに。ビジネス規模が大きくなった後に同じ様な失敗をすると立ち直るが大変になってしまうのです。また、その失敗した瞬間に『あぁ もうダメだ』と致命傷の様に思えるのですが、後から振り返ると致命傷でもなんでもなく、単なるカスリ傷だったと分かります。

 

映画等のどんなストーリーも、主人公の失敗や苦難がないと、最後のハッピーエンドが色褪せてしまいます。どのみちハッピーエンドが待っているなら、どんな失敗過程や苦難過程もスパイスみたいなもの。きっと、素晴らしいハッピーエンドを程良く味付けしてくれて、その瞬間は順風満帆な過程だった時よりも何倍も楽しくなると思います! 失敗した際に、自己正当化や言い訳、「人生どうせこんなものさ」といった諦めに逃げないで、前に進むと楽しいですよ!

ビジネスの世界では10回トライ中、1回の成功の1割バッターでも、9回の失敗を補って余りある結果を導いてくれます。最初に成功が来てしまうのは、実は不幸の始まり。失敗するのは、バッターボックスに立った証拠です!メゲずにいきましょう!

 

 

セカンド・オピニオン㈱代表取締役
企業再生人® 小澤隆
企業再生をテーマに情報発信 「企業再生人®ブログ

 

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