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カテゴリ:企業再生

SNSのビジネスモデル

「Twitter」「Facebook」「Google+」「LINE」「Instagram」とSNSは瞬く間に成長してきました。「インスタ映え」「SNS疲れ」といった言葉に象徴されるように、すっかり日常生活に定着した感のあるSNS。SNSを使っている方は多いと思いますが、一方でSNSを運営している会社がどの様なビジネスモデルなのかを知っている方は少ないと思います。

SNSの最大手Facebook社がHP上で公表してるAnnual Reports やQuarterly Earnings (英語版。日本でいう有価証券報告書、四半期報告書)をベースに、そのビジネスを見てみましょう。

 

22億人超えのユーザー数

Facebookは2004年2月に設立された社歴14年の会社です。その会社が、2017年12月期には売上40,653百万ドル(約4.5兆円)、営業利益20,203百万ドル(約2兆円強)の規模まで拡大し、時価総額では2018年10月末現在436,212百万ドル(約50兆円)と、日本1位のトヨタ自動車時価総額170,303百万ドル(約20兆円)の2.5倍です。業種が違うので単純比較は難しいのですが、トヨタ自動車の2018年3月期の業績は売上29兆円、営業利益2兆円強でした。

 

月間アクティブユーザーは2018年9月期現在、全世界で22億7千万人。月間アクティブユーザーとは、「中国市場が入っていないインターネット人口世界で、月のうち最低1回はFacebookかInstagramを使ったことのある人数」です。1か月の間に何度も使っても1人としかカウントされていません。驚異的な普及率と人数です。地域別に見ると、人口の多いアジア太平洋地域が一番多いですね。

 

地域別売上を見ると、お膝元の米国&カナダが一番多くなります。

 

栄枯盛衰の激しいSNSで現在一番勢いのあるのは「Instagram」でしょうか?「Instagram」は2012年にFacebookに買収されたのですが、『「社員13人、売上高ゼロ」の「Instagram」を1,000百万ドル(1,000億円強)で買収した!』と大きなニュースになりました。現在のユーザー数の伸びが「Instagram」に牽引されている現状を見ると、とても安い買い物だったんだと思えるくらいです。

 

売上の98%は広告収入

そしてFacebookのビジネスモデル(売上)はとてもシンプル。売上98%以上が広告収入です。この広告収入があるからこそ、ユーザーはFacebookを無料で使えるのです。TV一般放送が無料で見られる代わりにCMが入って来るのと同じ理屈です。CMのない有料放送のようなサブスクリプションモデル(定額の使用料支払)は、SNSではまだ少数派です。また広告と言っても、実態は、好みや行動パターンなど利用者から集めた大量の個人情報を中心としたビッグデータの販売モデルなので、旧来の広告モデルとは大きく違います。

 

ネット広告の世界はGoogleとFacebookによる2大寡占状態とよく言われます。

 

Facebookの「個人データ不正流失」「フェイクニュース問題」を受けて、Facebookは様々な改善・変更策が出されています。使用者側から見ると表示アルゴリズムの変更が大きいでしょうか。

Facebookページ、企業ページは有料広告でないと表示されにくくなりました。同様にニュース記事のリンク、ブログのリンク投稿も表示されにくくなったと思います。要は「広告表示時間」を減少させているのですが、広告料(売上)に大きな打撃はありません。広告表示時間が減少しても他のSNSへ広告主が流れず、広告単価の増加で充分に補っているのです。さすがは22億越えユーザーを抱えるFacebookです。

「Twitter」辺りがこういう広告主移動の受け皿になれば良いのですが、ユーザー数・売上ともにFacebookに大きく差を拡げられ対抗馬になっていません。「Twitter」が元気なのは日本市場のみというのも面白い現象です。日本人は5・7・5のように文字数限定の方が馴染みやすい傾向があるのかもしれません。

 

セカンド・オピニオン㈱代表取締役
企業再生人® 小澤隆
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