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カテゴリ:企業再生

オススメの会計ソフト?

再生案件を手掛けている最中では、決算数字のトレースは必須になります。再生会社の月次決算の数字をレビューする際に、プリントアウトした月次決算を眺めるのは億劫になるので、会計ソフトのデータ形式で送ってもらって、自分のPCでデータ展開してレビューすることが多くなります。

自分のPCで展開させるということは、対応する会計ソフトを自分でも購入・インストールしておく必要があります。このため再生会社が採用している会計ソフトに合わせて、常時複数の会計ソフトが稼働状態です。

中小企業向けインストール型会計ソフトでは販売シェアが圧倒的な「弥生会計」をはじめ、「勘定奉行」「会計王」「法人会計」などなど。最近はクラウド型会計ソフトを導入する会社も増えてきて、「freee」「MFクラウド会計」「弥生会計オンライン」が3大クラウド型会計ソフトです。

 

会計ソフトはどれがオススメか?の質問

確定申告シーズンになると、必ず聞かれる質問です(笑)。質問者は「決算業務って大変で、いつも申告時にアップアップしてしまう。何かこう、ボタン一つで自動的にポンッと作成できる便利ソフトはないのか?」という願望があります。

そうです、質問者は個人事業主の確定申告用の会計ソフトを思い描いています。コチラも会話の中では世間話の一つだなと理解していて、

どの会計ソフトも基本的には同じだと思いますよ。でも突然サービス停止になって困らないように、販売シェアの高い有名ソフトがいいんじゃないですか?

と少し冷たく返答しています。個人事業主レベルの経理分量では、どの会計ソフトも大きな差なんてありません。銀行明細やクレジットカード明細の取り込みなんかは、決算業務というよりIT知識の範疇です。年末に一括して決算しているレベルのビジネス規模では、使いやすさよりも、本人が申告用資料をキチンと纏めているかどうかの方が最重要のポイントになります。

明快に「この会計ソフトがイイ」の回答が得られない質問者の方は、少し不満げになります。一方で私の方も「例えばアナタはお知り合いの弁護士に、無料で法律の質問をしますか? ロクに自分の質問環境を説明しないで、『知り合いならいいだろう』と仕事質問を専門家に投げかけることが、相手の迷惑になると予想できませんか?」と心の中で呟いています。

 

法人用会計ソフト

青色申告を会計ソフトでキチンと作成出来ていた方が、法人(会社)決算で戸惑うのが、法人税・地方税・事業税・消費税の税額計算だと思います。青色申告では必要項目をインプットすれば会計ソフトが青色申告書の印刷まで自動処理していますが、法人用決算ソフトでは「決算処理」と「税額計算」が分離されているからです。

税額計算のみをお願いした場合に小規模会社(年間売上3,000万円未満)の税理士業務報酬相場は15~20万円、といったところでしょうか。(小規模会社なら顧問契約により『月間2~3万円+決算時報酬4~6か月相当を別途支払』が一般的です)

記帳代行も含めて税理士事務所にお願いして年間約50万円~を支払うか、法人用会計ソフト+法人税額計算ソフトを導入して自力でやりきるかは、経理スタッフを採用するかどうかも含めて時間と費用を天秤にかけての社長判断でしょう。税理士事務所にお願いする場合は、その税理士事務所推薦の法人用会計ソフトを導入するケースが多いですね。

 

法人会計ソフトは事業規模によって選択肢が異なる

また法人用会計ソフトは、使用用途というより事業規模に応じて選択肢が異なってきます。以下は企業再生人の私見です。

 

① ~従業員10人
この規模だと経理スタッフ1人が会計ソフトを使用することになると思います。市販会計パッケージまたはクラウド型会計ソフトで充分対応可能です。「会計データの記憶媒体が破損して今までの記録がゼロになってしまう」というリスク対応が必須ですので、気を付けましょう。費用は数万円~が目安です。

 

② 従業員10人~100人
この規模だと、複数のスタッフが同時に会計ソフトを使うことになると思います。部門や事業所も複数あるでしょう。この場合はデータベースの概念が必要になって、会計ソフトも価格の高い上位版を使う必要があります。決算業務だけでなく、予算管理・部門損益管理等の管理会計や他の業務ソフト(発注・請求)との連動もポイントになってきます。費用は数十万円~数百万円が目安です。

 

③ 従業員100人~
会計ソフト単独での運用ではなく、ERP(基幹系情報システム)の中での業務ソフトとしての位置づけになると思います。財務会計・給与計算だけでなく、販売・仕入れ・在庫管理といった業務ソフトを統合して経営の効率化に応用することを目指します。パッケージ型、やSaaS型、運用もオンプレミス型とクラウド型と選択肢も費用もかなり幅広くなります。費用の目安は1千万円単位~∞です。

 

こうやって見て頂くと、「会計ソフトはどれがオススメか?」の質問は、質問者の属する会社の環境・規模を知らないと、一概には応えられないことが分かって頂けると思います。ERP導入クラスになると、それだけでコンサルティング業務が成立するくらいのプロジェクトになります。

 

セカンド・オピニオン㈱代表取締役
企業再生人® 小澤隆
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