企業再生人®ブログ

 
セカンド・オピニオン所属の企業再生人®が、企業再生をテーマに発信していきます
カテゴリ:企業再生

関東財務局への縦覧って、具体的にはどうすれば良い?

金融商品取引法におけるディスクロージャー制度(企業内容等開示制度)によって、上場企業をはじめとする会社の決算書等は、無料で誰でも閲覧(えつらん)することが出来ます。

企業内容等の開示について

金融商品取引法におけるディスクロージャー制度(企業内容等開示制度)とは、有価証券の発行・流通市場において、一般投資者が十分に投資判断を行うことができるような資料を提供するため、有価証券届出書を始めとする各種開示書類の提出を有価証券の発行者等に義務づけ、これらを公衆縦覧に供することにより、有価証券の発行者の事業内容、財務内容等を正確、公平かつ適時に開示し、もって投資者保護を図ろうとする制度です。

関東財務局HP 「企業内容等開示(ディスクロージャー)制度の概要」より

 

縦覧(じゅうらん)とはあまり聞き慣れない言葉ですが、法律用語で、「公機関が、法律で定められた資料を広く一般に見せる状態にする」ことを意味しています。自分の固定資産税金額が妥当かどうかをチェックする『固定資産課税台帳の縦覧制度(土地価格等縦覧帳簿&家屋価格等縦覧帳簿)』が有名です。

 

縦覧できる書類及び公衆縦覧期間

下表は縦覧可能な書類です。

・上記1の「縦覧できる書類」のうち、「有価証券届出書」から「大量保有報告書」までについては、EDINETによる縦覧となります。
・安定操作関係書類については、関東財務局管内に本店が所在する金融商品取引業者が行ったものが、紙面による縦覧となります。
利益関係書類については、紙面による縦覧となります

 

上場企業の決算書である「有価証券報告書」をはじめ、「臨時報告書」「大量報告書」etcと、私にとって、とても馴染みのある書類が並んでいます。「縦覧」制度は知識としては知っていましたが、実務的には「EDINET」と呼ばれる電子開示システムによってインターネットで24時間閲覧可能になっているので、私の頭の中ではこのEDINETと同義語になっていました。仮に関東財務局の閲覧室に行っても、これらの書類は紙面での閲覧は既に廃止され、「EDINETによる縦覧」が原則となっています。

ところが、「EDINET」開示対象になっていない書類があった(!)のです。

2019年5月15日付けBlog『「短期売買利益の提供制度」と地域新聞社株式売却益』の中で確認作業をしていた際、中広(東証一部2139)の地域新聞社(JASDAQ 2164)に関する「利益関係書類」をチェックする必要がありました。そしてまさしく、この「利益関係書類」こそが「EDINET」開示対象になっておらず、物理的に関東財務局に行って紙面で閲覧しなくてはイケナイ書類でした。

 

何も知らない方が関東財務局に行って縦覧するのは、結構ハードルが高いと思います。公認会計士として仕事をしていた際に関東財務局に行く機会が何度かあったので、今回「よし実際に中央合同庁舎第4号館に行こう!」と思えましたが、その経験が無ければ諦めたと思います。

 

関東財務局への縦覧

必要なモノは「写真付きID」です。

(1)縦覧場所
a 関東財務局証券閲覧室(千代田区霞が関3-1-1 中央合同庁舎第4号館 2階)
直通電話 03(5510)3310
b 関東財務局閲覧室(埼玉県さいたま市中央区新都心1番地1 さいたま新都心合同庁舎1号館 13階)
電話 048(600)1119(理財第2課)

(2)縦覧時間
EDINET(電子開示システム)による縦覧時間
9:00~12:00、13:00~17:15
紙面による開示書類縦覧時間
9:00~12:00、13:00~17:45

 

① 場所
さいたま副都心の関東財務局(本局)はJR「さいたま新都心駅」が最寄り駅です。ココは東京からは電車で30分強かかるので、閲覧場所は丸の内線「霞が関」駅が最寄り駅の中央合同庁舎第4号館が便利です。

 

② 持参が必要なモノ・閲覧時間の確認
身分証明書(写真付きID)が必要です。閲覧時間は平日の9:00~17:45ですが、12:00~13:00までは昼食休憩なので、この時間に当たらないように気を付けましょう。

 

③ 玄関門での警備員さんの質問
中央合同庁舎の玄関門には警備員さん(警官ではありません)が常駐しています。「関東財務局への縦覧に来ました」と来訪趣旨を告げ、玄関門を通ります。

 

④ 1階正面玄関による受付手続
1階受付では「入館者受付票」への記入を求められます。氏名・住所・電話番号等を記入すると、受付から訪問先担当職員に入館可否の確認をする作業になり、その間、座って待つことになります。

【補足】
総務省・警察庁が入居している中央合同庁舎第2号館では、事前登録システム(訪問先の担当職員に事前連絡する)が原則となっています。4号館も事前登録システムが原則になるかもしれません。

 

⑤ 2階の閲覧室へ
受付を済ませてエレベーターで2階の閲覧室に向かうと、受付から連絡を受けた担当職員さんが待っていてくれます。今回は事前連絡無しで行ったのですが、「次回からは事前連絡お願いします」と言われました。

 

⑥ 資料の閲覧
担当職員さんに目的書類の内容を告げて、キャビネットから取り出して貰います(勝手には取り出せません)。こうしてついに『関東財務局への縦覧』が完遂します。
ちなみにEDINET開示対象書類は、閲覧室に置いてあるPCで閲覧するので自宅PCから見るのと差はありません。自宅PCなら24時間閲覧可能ですし、物理的に財務局まで行く必要は全くありません。

 

 

いかがだったでしょう? 警備員さんからの質問や受付でのやりとり、担当職員さんとのやりとりを考えると、かなりハードルが高いと思いませんか?

 

EDINETで閲覧可能なこの時代に、紙面でしか確認できない資料があったとは驚きました。「財務局への縦覧」自体、必要なケースはとても稀だと思います(実際、縦覧方法の具体的な案内って見たことがありません)。公認会計士として仕事をしていた際の記憶(試験やら何やら)から、何となく気後れした中央合同庁舎第4号館への訪問でした。

 

 

セカンド・オピニオン㈱代表取締役
企業再生人® 小澤隆
企業再生をテーマに情報発信 「企業再生人®ブログ

 

【玉利ようこ】
企業再生テーマのビジネスコミック 「企業再生人®ブログ

 

コメントは受け付けていません。