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カテゴリ:企業再生

会計士と税理士の違い

会計士(公認会計士)と税理士の違いって分かりますか?

 

会計士と税理士の違い(一般論)

会計士と税理士には、それぞれ法律で定められた独占業務があります。会計士は上場企業を中心とした会計監査業務で、税理士は法人・個人を問わず、広く税務代理・税務書類の作成・税務相談をその独占業務としています。

会計士の顧客が上場企業中心であることから、その顧客層は大企業かつ本社のある大都市圏が中心です。一方で税理士の顧客層は法人・個人を含め日本全国に存在しているため、知名度は抜群に高いです。特に地方圏では、会計士が存在していても、「会計士・税理士」と両方の肩書きを掲げて税理士業務をしていることが多いので、「会計士?何それ、税理士さんの下で働く人?」となります。

そもそも双方とも会計系の難関国家資格と言われているので、会計業務に接点や関心の無い方にとっては紛らわしいだけです。ちなみに私が「会計士って何?」と聞かれた場合は、「税理士さんの親戚」と答えています。説明するのもメンドクサイですし、仮に「それぞれに法律で定められた独占業務があってね・・・」なんて説明しても、聞いた方が困ってしまいますからね。

 

会計士と税理士はどちらがエライ?

世間話程度の軽いノリで、大変良く聞かれる質問です(笑)。

答えはエライの基準によります(模範解答)。素直な感想で言うと、ほとんど差が無いので「会計士・税理士の当人以外、誰も気にしていない」程度の差です。

 

試験の難易度

難易度は、ほぼ同じ。試験制度の相性で言えば、私は税理士試験の方が厄介に感じます。

試験制度が違うので単純比較は出来ないのですが、会計士試験合格までに必要な勉強時間の目安は3,000時間、税理士試験に合格するまでの標準勉強時間は、短い人で2,500時間、長い人では5,000~6,000時間といわれています。(ちなみに日商簿記1級で合格までの標準勉強時間が800時間程度といわれています)。会計士試験は全科目の一発受験、税理士試験は5科目毎の累積受験なので、勉強時間をどの様に確保するのかで試験に対する相性が決まります。

(「資格難易度ランキング!勉強時間&合格率から考察する!」参照)

難易度自慢したい方は、是非「司法試験」受験をオススメします。

 

年収

勤務会計士・税理士の場合の年収は、勤務先の規模に左右されます。勤務会計士の大多数が所属する大手監査法人は税理士法人より圧倒的に規模が大きいので、平均年収も若干高めです。(ただ、個人の能力ですぐに逆転出来る程度の差です。)また、高収入の方は外資系金融機関での勤務など、資格ではなく他の要因で高収入を得ています。

独立開業の場合は、それこそ個人の(営業)能力次第。会計士の方が独立開業する場合は、税理士業務が主流になることが多いので、どちらの年収が高い?という質問自体が無意味になります。

年収自慢したい方は、是非「医師」受験をオススメします。

 

会計士は資格をとると、税理士として登録することが出来る

どちらがエライか?の議論に必ず話題に上がるのが、「会計士は資格をとると、税理士として登録することが出来る」という制度です。正確には会計士だけでなく、弁護士もその資格をとると税理士として登録することが出来ます。この制度の存在のため、

弁護士・会計士 > 税理士

という気分になる方が会計士・税理士に多く見られます。名刺にも「会計士・税理士(逆の順番はまず見ない)」という肩書きを掲載している方も多いので、世間が混乱する一因にもなっています。何度も言いますが、世間一般は、どちらがエライなんていうことには関心がありません。

 

会計士と税理士の違い(独断と偏見)

私は現在、会計士・税理士としての業務を全くしていないので、比較的自由な発言が可能です(笑)。前述したような一般論とは別に、「独断と偏見」で両者の違いの感想を書いてみると・・・

 

会計士は税務を甘く見ている&社会常識が低い!

会計監査では曖昧な原則論で通じても、独立開業する場合の税務実務欠如は、勤務会計士のアナタが考えている以上です。税務実務はCPE研修程度では全く使いモノにならず、職業損害賠償保険のお世話になってしまいます。あと社会一般常識に疎い!変なエリート意識は不要です。

 

税理士は視野が狭い&会計知識に乏しい!

税務処理に思考が傾き過ぎて、連結会計やファイナンス、海外取引・海外税務になると急激に業務レベルが落ちます。特に試験組の税理士のアナタ、自分は勉強時間が長いから会計に詳しいと思ったら大間違いですよ!国税OB組は偉ぶり過ぎです!上から目線は不要です。

 

会計士・税理士とも、ビジネスセンスをもっと磨くべき!

10人未満の会計事務所運営レベルの経営経験では、経営コンサルティングなんて無理です。会計士・税理士はいかに経営センスが無いのか、もっと自覚すべきです(自戒込み)。経営者の相談相手になるには、もっとビジネス理解を深める必要があります。そうでないと、そのうち既得権が消失して、進化を続ける会計ソフトやAIに全て持って行かれますよ!!(自戒込み)

 

だと思います(独断と偏見)。会計士と税理士は活躍する独占分野が違うので、どちらがエライとかいう質問自体が不毛なのです。この辺りの質問に執着する方は、資格取得に時間がかかった方に多いように感じています。資格取得は単にスタートラインに立っただけで、その後に何をするのか?の方が余程大事だと思います。

 

会計士も税理士も、数字から会社を把握する能力は長けているので、そこにビジネスセンスが加われば、経営者の良き相談相手になると思うのです特に税理士は、中小企業の経営者にとって数少ない相談相手なので、節税相談に止まらず良き理解者・相談相手になって欲しいと切に思います。

 

今の学生さんは会計士・税理士本人達よりも先を見ていて、会計士・税理士ともに受験者数が激減中です。特に税理士試験受験者数の激減は壊滅的様相を示しているではないでしょうか? 次回の企業再生人®ブログ『制度疲労を起こしている税理士試験』で説明します。

日本公認会計士協会と日本税理士会連合会は、既得権の奪い合いで鍔迫り合いをしている場合では無いのです。

 

セカンド・オピニオン㈱代表取締役
企業再生人® 小澤隆
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